2010年11月アーカイブ|院長&スタッフブログ|医療法人すずらん まえやま内科胃腸科クリニック

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2010年11月アーカイブ

 先月10月9日香港への社内旅行に出発する前日ですが、大芝高原大芝荘にて私の出身高校である伊那北高校の卒業30周年記念式典がありました。約160名の旧友と再会し、楽しい一時を過ごしました。卒業して30年全く会っていなかった旧友も多く、声を掛けられてもすぐに誰だかわからない人もいました。そこで感じたのは、旧友たちの老化具合の差です。随分老けたなあと感じる人、昔とさほど変わらないと感じる人に分かれました。後者の仲間は少ないのですが、フルマラソンを今でも続けているM君、合唱団の指揮をしているO君などはとても若々しく見えました。手前味噌ながら、私も多くの仲間に「若いね~」と感心されました。
 老けないためにはどうすればいいのか?先月出版された『体が若くなる技術』という本があります。著者は日本医科大学の教授である太田茂男氏で、ミトコンドリア研究の第一人者です。今回と次回の2回に渡り、ミトコンドリア若返り健康法について、この本のエッセンスを紹介したいと思います。


ミトコンドリアと活性酸素
 「ミトコンドリア」は細胞の中にある小器官です。中学の理科で学習する知識ですが、皆さんは覚えているでしょうか?細胞の中にあって、エネルギーを生み出す工場と言える小器官です。最近の研究で、このミトコンドリアに「体を若くする機能」があることがわかったきました。
 一方、「活性酸素」は以前すずらん新聞で取り上げましたが、体に害を及ぼす有害物質です。呼吸をすれば必ず発生する物質で、この活性酸素が老化や病気を引き起こす元凶です。ミトコンドリアがエネルギーを作り出す工場だとしたら、活性酸素はエネルギーを作る際に出てしまう有害な排水や排煙と言えます。
 最近の研究成果により、同じミトコンドリアでも、効率よくエネルギーを作りながら、しかも活性酸素をあまり出さない「質のいいミトコンドリア」と、エネルギー効率が悪い上、活性酸素をたくさん作ってしまう「質の悪いミトコンドリア」があることがわかってきました。しかも、その「質」の良し悪しは、私たちの生活習慣によって良くも悪くも変化し、それが老化のスピードを早くも遅くもするというのです。
 太田氏は、ミトコンドリアの量を増やしさえすれば、体の機能が向上し若返ることができると述べ、最新の科学に裏打ちされた方法を紹介しています。


なぜ「鶴は千年、亀は万年」なのか
鶴.jpg鶴.jpg 皆さんよく知っている「鶴は千年、亀は万年」があります。千年、万年は大げさですが、鶴も亀も長生きする動物です。鶴は50年から80年、亀は120年から150年の寿命があるようですが、鶴と亀では長寿の仕組みに違いがあります。
 亀は徹底的に消費エネルギーを節約することで、老化の原因となる活性酸素の発生を抑え、長寿を果たしています。言うなれば省エネ型長寿の代表といえる動物です。一方、渡り鳥である鶴は、空を飛ぶためにとても多くのエネルギーを使う消費型の動物です。それにも関わらず長寿であるのは、鶴の持っているミトコンドリアにその秘密があります。鶴に限らず一般に鳥のミトコンドリアからは非常に多くのエネルギーが作られるのですが、その割にその製造過程で発生する活性酸素の量がとても少ないのです。つまり、エネルギー産生能力の高さが鳥のエネルギー消費型生活を支え、活性酸素発生の少なさが長寿を可能にしているのです。
 鳥が長寿というと「え、そうかな?」と思われるかもしれません。動物はサイズによって機敏さや寿命が違います。小さな動物ほど素早く動き、心臓の鼓動も早く、総じてサイズが小さい動物の方が寿命が短いと言えます。飼育された小鳥の寿命は平均で10年から20年と言われており、鳥の大きさを考えるとその寿命は驚異的と言えます。ちなみにハトとほぼ同じ大きさのハムスターの寿命は3年程度です。


「運動をすると短命になる」って本当?
 活性酸素の害が注目されるようになって、すでに20年以上がたちました。運動をするとエネルギー代謝が活発になり、たくさんの酸素が消費され、活性酸素も発生します。だから、「運動は健康のためには良くない」という考えから、「運動しない健康法」のような本も出版されました。7、8年前に活性酸素の紹介をした私自身も、マラソンやトライアスロンのような過度な運動をすると、寿命を縮めるような話を皆さんにしていました。
 太田氏は、「エネルギー生産量に比例して活性酸素が生じる」の「比例して」という点と、活性酸素を消すシステムを私たちが持っていることを無視している点に、この議論の間違いがあると指摘しています。
 鳥型ミトコンドリアのように活性酸素の少ないミトコンドリアを作ることはできますし、ミトコンドリアを増やして全体の量を増やせば、活性酸素を消す機能も良くなります。人間の中には質の良い鳥型ミトコンドリアを生まれつき持った人達がいます。それが2時間台で走るようなマラソン選手です。私は訓練によって自己ベスト3時間半で走るマラソンランナーですが、長時間走れる筋力を身につけたことで、体内のミトコンドリアは以前より増えていると言えるのでしょう。


鶴.jpg 体を休めてばかりいると、「なんだ、エネルギーはあまりいらないのか」とばかりに、私たちの体内のミトコンドリアの数は減っていきます。疲れるから、体力がないからと、体を休めてばかりいると、ミトコンドリアが極端に減り、エネルギーの作れない「老いた体」になってしまいます。体力をつけ、老けない体にするには、エネルギーを使う量、すなわち運動量を少しずつ増やしていくことです。コンスタントに運動を続けることで、「いつもこれだけの量のエネルギーを必要とするのなら」と、ミトコンドリアの量が増えてくれるのです。
 次回後編では、「体にエネルギーを必要としていることをわからせる」ための、具体的な4つの方法を紹介いたします。

 去る11月7日(日)に通所リハビリ「こもれびの家」利用者様のための第3回こもれび音楽会が開催されました。幸いお天気にも恵まれ温かい小春日和の中、利用者様19名、ご家族の皆様10名と大勢の方に参加していただきました。
 利用者様の発表では、各曜日ごとに歌っていただきました。音楽会までの期間、曜日ごと皆さんで色々な歌を口ずさんでは「この歌いいね」「これにしようよ」と決め、発表していただく歌を練習されてきました。
 当日、利用者様の発表が始まると、利用者様お一人お一人の顔に笑みが浮かび、とても楽しそうに歌っていらっしゃいました。歌により打楽器やトーンチャイムも使っていただき、元気よく歌っていただきました。皆さんが一丸となり、練習の成果が出たとても素晴らしい演奏となりました。
 院長先生、平沢誠先生、平沢まゆみ先生で構成されたポワーントリオによる「もみじ」のトーンチャイムの合奏は、秋にふさわしいとても美しい音色で、まだまだ聴いていたいという思いでした。
 また私は、こちらに勤務させていただいてから初めての音楽会でしたので、院長先生をはじめとする、こもれびカルテットの皆さんの合唱を聴くのは初めてでした。いつかは聴いてみたいと心待ちにしていましたので、あまりに素晴らしい歌声に感動してしまいました。特に「あわて床屋」ではカニとうさぎの登場に、皆さんの表情が和み穏やかな空気に包まれました。声量ある歌声がフロア中に広がって私たちの心を優しく、温かい気持ちにさせてくれました。
 第3回こもれび音楽会①.jpg職員が歌った「翼をください」、最後に皆さんで歌った「上を向いて歩こう」を皆様の幸せを願いながら歌わせていただきました。
 翌日から出席された利用者様に感想をお聞きすると、「院長先生方はすばらしい歌声だね!」「司会が素晴らしかった!」「職員の皆さんがよくしてくれて音楽会に出られて嬉しかった」「歌を聴けたし自分たちも歌えてとても楽しかった!元気が出たよ」「院長先生方が着てらした法被素敵だったね」などなど沢山のお言葉をいただきました。
「歌ってこんなに人の心を動かし、感動させてくれるものなんだな」と改めて歌のよさを感じました。
 短い時間ではありましたが、皆さんから沢山のパワーをいただき、とても優しい貴重な時間を過ごさせていただきありがとうございました。皆様にはお忙しい中、沢山の方に出席していただき厚く御礼を申し上げます。これからも笑顔でこもれびの家にいらして下さい。
  【こもれびの家スタッフ 小林みき】
医療法人すずらん まえやま内科胃腸科クリニック ご予約・お問い合わせ 0265-82-8614