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2011年11月アーカイブ

 副交感神経の働きを高めることが、最高の健康法であると主張する小林弘幸氏の『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』から、今回もそのエッセンスを紹介していきたいと思います。
時間に余裕を持たせることが自律神経を安定させる
 仕事、趣味に忙しい私は、いつも時間が足りないなあと思いながら暮らしています。そのためか、何をするにしてもギリギリで行動することが多くなっています。起床は5時と早いのですが、7時20分まで何かしら仕事をして、それから朝食、洗面を済ませて、8時からの診療をスタートさせるという慌ただしい朝を常としていました。出掛ける時も、定刻にギリギリに到着するような行動を取りがちです。
 小林氏は外出する場合、常に30分の余裕を持った行動を心掛けているようです。いつどんなアクシデントが起こるかわかりませGUM05_SY01022.jpgん。だからこそ、時間に余裕を持たせるのだそうです。時間に余裕があると心に余裕が生まれて、副交感神経が高まった状態が維持できます。たとえ予期せぬアクシデントが起きたとしても、正しい判断にもとづく最善の対応策がとれると述べています。
 一日の大切なスタートである朝に、私ももう少し余裕を持たせるべきだと反省して、最近は少し早め早めの行動を取るように心掛けています。診察開始がスムーズであれば、患者さんの待ち時間の短縮にもなるし、スタッフもヤキモキせずに落ち着いて仕事ができるというものです。「そうだ!そうだ!」の声が聞こえてきそうですが・・・
睡眠不足は自律神経の大敵
 自律神経の研究家である小林氏は、睡眠の大切さを痛感させられるようです。こんな実験を紹介しています。鍼治療を受けるほとんどの人が、体が暖かくなるのを感じ、なかには気持ち良くなって寝てしまう人もいるようです。体温も実際に上昇しており、自律神経を測定をすると、副交感神経が上がることがわかりました。ところが睡眠不足の人に鍼治療を行っても、副交感神経が上がらないのだそうです。では、なぜ睡眠不足だと副交感神経が上がらないのでしょうか?
 自律神経には日内変動があり、普通は夕方から夜にかけて副交感神経のレベルが上がり、やや副交感神経が優位な状態になります。ところが、徹夜で仕事をするなど本来なら副交感神経が優位になる時間帯に交感神経を刺激することばかりをしてしまうと、副交感神経が上がらないまま交感神経が上がる朝の時間帯に突入することになります。睡眠不足は一日中、副交感神経が上がら睡眠.jpgない状態を招き、自律神経のバランスを悪くしてしまうのです。自律神経のバランスが崩れると、全身の血流が悪くなるので内臓の機能も低下します。ですから、鍼治療に限らず、どんな医学的治療も、睡眠不足ではその効果は半減してしまうのです。昔から、『風邪は寝て治せ』と言われていますが、なるほどだと思えますね。
 長時間寝ないで勉強や仕事をしていると能率が悪くなるのは、あれは疲労だけではなく、血流の低下によって脳の機能が低下するからなのです。一つの判断ミスが多くの人命に関わるようなパイロットや軍の指揮官などは、きちんとした睡眠を取ることが業務として義務づけられています。
 運動能力も、頭脳も、体の治癒能力も、私達の心身に関わる能力すべてにおいて本来の実力を出し切るには、まず最低限の条件として充分な睡眠を取ることが必要だということです。
朝食を抜くと自律神経のバランスが崩れる!
 以前すずらん新聞で『快便が健康を作る』シリーズでも紹介いたしましたが、朝食を摂取することで大腸の大蠕動が誘発され、排便が促されるわけです。朝食を抜くことは、この腸蠕動のバランスを崩すことになり、便秘の原因となります。ジュースにバナナでも構いませんので、朝食は絶対抜いてはいけません。
 小林氏は「一日三回の食事が体にいい」と述べています。食事をする最大の目的は、栄養を取り入れるためですが、三回食事をしなければ充分な栄養がとれないという意味ではありません。むしろ、現代人の多くは運動不足なので、一日三回しっかり食事をしたら栄養過多で体重が増えるでしょう。小林氏が三回がいいというのは、一日三回腸を刺激するからいいという意味です。食べ過ぎにさえならなければ、やはり「三食」がベストなので朝食風景.jpgす。
 昔から、「朝食は金、昼食は銀、夕食は銅」と言われ、朝食が三度の食事の中でも大切とされてきました。でも、それは朝にたくさん食べた方がいいという意味ではありません。朝食の三つの目的、まず副交感神経を上げること、それから全身の血流を良くすること、最後に慌ただしい朝に「余裕」を生み出すことだそうです。朝食を習慣化して、しっかり副交感神経を上げる生活習慣を身につけるべきでしょう。
良い腸内環境が健康のポイント
 便秘症の人では、腸の動きが悪いため、腸管の血液の流れも悪くなっています。体を動かさないと、筋肉の血液の流れが悪くなるのと同じです。腸管の血流が悪くなれば、いくら食べ物を取り込んでも、充分な消化ができなくなるので、必要な養分を吸収できなくなります。腸管から栄養が充分に吸収されなければ、養分がしっかり吸収されなかった食べ物のカスが大量に腸管の中に残り、それが腐敗して腸内環境が悪化してしまいます。腸が汚れるとそこから肝臓に運ばれる血液も汚れたものになります。汚れた血液というのは毒素や腐敗大腸.jpg物を多く含んでいるので、まさにドロドロ血液の状態と言えます。腸から肝臓、そして心臓へ運ばれて全身に行き渡り、脂質代謝も悪化させることで内臓脂肪として貯まっていきます。摂取カロリーが同じでも、腸内環境が悪いとそれだけで太りやすくなってしまうのです。便秘が改善するだけで痩せることができるのはこのためです。
 消化吸収が悪いと脂肪は蓄えられるのに、全身の細胞は充分な栄養が行き渡らず低栄養状態となり、疲れやすくなったり、新陳代謝が不良になります。さらに、腸内環境が悪いと自律神経のバランスも崩れやすくなるので、精神的にもイライラして怒りっぽくなります。
 排便は以前の『快便が健康を作る』シリーズでもお話しましたが、必ずしも毎日ある必要はありません。三日に一度のリズムであっても、腹痛や腹部膨満がなければ、腸内環境は良い状態ですので、毎日排便がなくても心配はありません。小林氏は、自律神経をコントロールする大事なポイントは、腸内環境を整えることだと多くの紙面をさいて強調しています。ぜひとも快便を心掛けたいものです。
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