2011年12月アーカイブ|院長&スタッフブログ|医療法人すずらん まえやま内科胃腸科クリニック

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2011年12月アーカイブ

 今回は1回お休みになった『自律神経バランスと健康』の後編をお送りします。実はこのシリーズの前中編に対しての嬉しい反応があったので紹介いたします。まず、私が産業医をしているナパックさん(この不景気の中にあって業績好調)から、自律神経シリーズが良かったから10月上旬にこれに関する健康講話をして欲しいとの依頼がありお話させていただきました。そして、このシリーズを書くきっかけになったパニック症候群のAさんが先日当クリニックを受診され、「大変参考になって何度も読み返している。京都にも旅行に行けた」とのお話を頂戴し、感激いたしました。日頃苦労して新聞作りをしている私にとっては、これからもいい新聞を書こうという元気をもらったお言葉でした。この場を借りてお礼申し上げます。さて、1回お休みになったので、前中編のおさらいもしながら話を進めていきます。
自律神経を安定させる極意はゆっくり呼吸!
 『ゆっくり』を意識して、ゆっくり呼吸をして、ゆっくり動き、ゆっくり生きる!このシリーズのネタ本『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』の著者小林弘幸氏が一番言いたかったことであり、これに尽きると思います。
 ゆっくり呼吸のポイントは「一対二の呼吸」です。ゆっくり1つ数える長さで息を吸い、混声.JPGその倍の時間をかけて息を吐くことです。私も合唱をする人間ですので、息を「吐く」ことの大切さはよく分かります。長いフレーズを安定した発声で歌うには、まっすぐに立って、上体はリラックスさせながら、下半身の筋肉を使って吐きます。ワンフレーズ歌う間に吐き切れば、自然と息は体の中に入ってきます。吸うことはあまり意識していません。
 パニック症候群のAさんは、最近、丹田呼吸法を実践して、心が落ち着くようになったと言っていました。丹田とはおよそ握りこぶし一つお臍から下がった辺りをいいます。ここに手を当てたり、意識を集中させて、この丹田から絞り出すような気持ちでゆっくり息を吐き出す方法です。上手に吐くと、丹田は少し凹みます。吐き切った後は、体をリラックスさせれば、丹田が膨らむように自然と息が体に入ってきます。これを繰り返すのが丹田呼吸法で、自律神経を安定させるとてもいい方法です。Aさんは息を吐く時に、体内の悪いものを吐き出す気持ちで実践しているそうです。普段からゆっくり呼吸を意識することが大切ですが、ことに緊張した時やあせった時、パニックを起こしそうな時は、「ゆっくり息を吐く呼吸」を実践しましょう。
ゆっくり動くには時間に余裕を持たせることが一番
 このシリーズを書いてから、私が実践していることがあります。クリニックの診察開始は8時からですが、7時45分には仕事場に行って、早めに仕事を始めるようにしています。少しでも早く診察を始めることで、心に余裕が生まれます。患者さんの待ち時間の短縮につながり、以前より患者さんの訴えも耳から入りやすくなったように感じています。何でもギリギリ行動の私でしたが、早め早めに行動することを意識するようになりました。もっとも、この新聞作りは相変わらず月末ギリギリになっていますが・・・
ゆっくり生きるには?
 何ごとも素早く決断して行動に移していかなければ、生き残っていけない現代社会ゆっくり生きる.jpgです。その中にあって、「ゆっくり生きる」ってことは逆行することですし、それを実行することは難しいことだと思います。私なりの解釈をすれば、「ゆっくり生きる」には「遊び心」を持つことではないかと思っています。仕事ばかりに明け暮れるのではなく、趣味に没頭したり、自分にご褒美を与えるイベントをしたり、「遊び心」を持って生きることが「ゆっくり生きる」ことにつながるのではないでしょうか。魚釣り、写真撮影、俳句作り、ゲートボール、フラダンス、旅行などなど、自分がワクワクと感じることに没頭するのです。私が趣味にしているマラソン、トライアスロン、合唱なども、忙しい仕事の合間を縫って、時間を割いて楽しんでいます。そうすることで日々の生活に張りが生まれますし、仕事にも生き生きと臨めるのです。
早起きを真の三文の徳にするには?
 寝る時間が充分でないと自律神経のバランスが崩れることを、前回お話いたしました。私も4時間半睡眠が常でしたが、このテーマを取り上げてからはできる限り6時間睡眠を心掛けるようになりました。睡眠時間を削って時間を作ったところで、結局は能率的な仕事はできません。6時間睡眠をすると心が安定しますし、体の切れもよくなり、頭の回転も速くなり、充実した1日が送れると感じています。
太陽.jpg 「早起きは三文の徳」と言われますが、小林氏は早起きのために睡眠時間を削ったのでは意味がないと述べています。充分な睡眠をとった上で自然に目覚めた朝は、自律神経のバランスが最高となり、朝食までの時間は脳が一番働いてくれる貴重な時間になります。難しいことを簡単にこなすことを『朝飯前』と言います。起きてから朝食までの時間に自律神経バランスが最高潮になることを考えると、朝食前のパフォーマンスが『朝飯前』になることは納得がいきますよね。
 小林氏は早起きを真の三文の徳にするポイントとして、睡眠時間を削らない他にもう一つの大事なポイントを挙げています。それは、前日の夜のうちに、翌朝すべきことを決めておくことです。朝すべきことが決まっていないと、せっかく早起きしても、「自分は何をしたらいいのか・・・」ということから考えるので、あせって貴重な時間を無駄にし、しかもあせりから自律神経のバランスを崩す結果に終わってしまいます。寝る前に朝すべきことを決めてから、床につくようにしましょう。
朝寝坊してしまったらどうする?!
 人間ですから朝寝坊をしてしまうこともあるでしょう。誰でも経験しますが、朝寝坊をするとちょっとしたパニック状態になり、目の前の物事が見えない状態になります。そこで、小林氏は朝の歯磨きの間だけ、ゆっくりすることを勧めています。もちろん、朝寝坊により何らかの迷惑を相手にかける場合には、誠意をもった謝罪と反省が必要でGUM06_CL02007.jpgす。その上で、出掛けるタイミングを遅らせてでも、朝の歯磨きをいつもよりゆっくりするのです。歯磨きならゆっくりやってもせいぜい2分です。ゆっくり歯磨きをすると、呼吸が安定し、自律神経が安定し、冷静な物事の判断ができるようになります。不安定な状態で一日をスタートさせると、一日中不安定な状態が続いてしまいます。たったもう2分の余分な時間を持つことで、丸一日の安定したパファーマンスが取り戻せるのであれば、試してみるべきでしょう。もちろん、朝寝坊をしないように心掛けることが大切ですが、万が一の時は「朝のゆっくり歯磨き」を思い出して下さい。
 さて、紙面の都合上このシリーズは終わりにしたいと思います。小林氏の本には、「女性が男性よりも長生きの理由」、「郷ひろみの若さの秘密」、「お酒を飲む時は同量の水を一緒に飲むと良い」、「朝よりも夕食後の散歩が理想的」、「ラブレターは夜書かない方がいい」など興味あるテーマについても述べられています。待合室の本棚に置いておきますので、興味のある方はご来院の際にお読み下さい。
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