2012年11月アーカイブ|院長&スタッフブログ|医療法人すずらん まえやま内科胃腸科クリニック

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2012年11月アーカイブ

ワクワク長生き六箇条

 先月号よりクリニックに来院しているすべての患者さんに、この新聞を通して健康情報を発信していくことにいたしました。誰でもそうですが、大切なことであっても、繰り返し言われなければ頭に残らないものです。そこで、以前に新聞で取り上げたものでも、大切なことは繰り返して話していこうと思います。
 これまで私は、色々な健康に関わる本を読んで、その要旨を皆さんに伝えたり、自分でも実行してきました。これはいいと思って長続きしているもの、これはダメだなと思って止めたもの、色々あります。そんな中で、私が行きついたのが今回の表題『ワクワク長生き六箇条』です。先日十月四日、私が産業医を務めるナパックさんでこの表題で講演をしました。六箇条は下に示した通りです。

一、体に悪いものは避けるべし

二、体に良いものをバランスよくとるべし

三、早寝早起き、運動を習慣にすべし

四、体を中から温めるべし

五、笑顔をたやさず、感謝の気持ちを大切にすべし

六、ゆっくり呼吸、ゆっくり動き、ゆっくり生きるべし

 今後すずらん新聞では、毎回左の六箇条を掲載して、六箇条の一つを取り上げて話をするコラムを続けようと思っております。今回は一条と四条から一つずつ取り上げ、お話させていただきます。
一、体に悪いものは避けるべし
《トランス脂肪酸》
  「トランス脂肪酸」っていわれても、ピンとこない方が多いと思います。マーガリンのほか、市販の洋菓子類のほとんどに含まれています。また、子供が好むようなファーストフード、菓子パン、アイスクリーム、市販のドーナツ、カップラーメンなどにはトランス脂肪酸のかたまりであるショートニングが多量に使われています。飲食店で用いられている調理油にも含まれています。なぜ、トランス脂肪酸がいけないのか。それは、心臓病、糖尿病、子供たちで問題になっている注意欠陥多動性障害(ADHD)の発症率を高めることが科学的に証明されているからです。
 欧米や韓国ではすでにこのトランス脂肪酸の害は広く認知され、トランス脂肪酸を使用しない方向に規制が進んでいます。日本ではどうでしょうか?医師、看護師、栄養士の多くがこの問題に無関心で、放置されているのが実情です。確かに学校や病院で提供される給食に、何の疑いもなくマーガリンが出されています。海外では、クッキーの包装に「トランス脂肪酸ゼロ」と表示されることが多くなっています。国産クッキーでは、原材料の欄に小さく「植物油脂」と小さく表示されているだけです。植物油脂にもトランス脂肪酸は含まれています。
 日本ではマーガリン工業会が「現在の食生活であれば問題ない」という見解を公表し、国も同調して同じスタンスを取っています。世界の常識からは明らかにかけ離れた状態が日本では放置されています。自分の身を守るためにも、小さい頃からマーガリン、市販の洋菓子類、ファーストフード、菓子パン、アイスクリーム、カップラーメンなどはできるだけ摂らないようにしましょう。
四、体を中から温めるべし
 体の免疫力の中心になっているのが「白血球」です。人間の体温が1度下がると白血球の働きは30%以上ダウンし、逆に1度上がると5~6倍の働きをすると言われています。白血球がウイルスや細菌を攻撃して殺すことで炎症が起こり、その反応として発熱し、活躍してくれた白血球の残骸が鼻汁、痰といった症状として現れます。つファーストフード.jpgまり、風邪の症状は免疫細胞がよく働いてくれた結果であって、こうした反応を薬で止めてしまうと、免疫力が効率よく発揮できなくなります。高熱や痛みで大変な場合もありますので、私も風邪の患者さんに解熱鎮痛剤は処方しますが、発熱をすごく気にする患者さんには「お熱は体がウイルスや細菌をやっつけている大事な反応ですから、無理に下げない方がいいですよ。それでも大変だったら使って下さい。」と言い添えるようにしています。風邪を治す上で一番大切なことは、体を温めてぐっすり眠り、免疫力を高めることです。
ショウガの効能
 中国では、ショウガは漢方薬に欠かせない生薬として広く利用されてきました。漢方の原典というべき書物『傷寒論(しょうかんろん)』には、「ショウガは体を温め、すべての臓器の働きを活発化させる。体内の余分な水の滞りを取り除く。」と記載されています。さらに、医師が処方する医療用の漢方百数十種類のうち、7~8割にショウガが使われています。
 ショウガの成分の中で特に注目されているのが、ピリッとした辛みの主成分であるジンゲオールとショウガオールです。ショウガを加熱すると、ジンゲオールはショウガオールに変化します。ジンゲオールには血行促進作用や制吐作用、殺菌作用があり、また、ジンゲオールにもショウガオールにも、抗酸化作用(活性酸素を除去し、老化を防止する作用)があります。その他にも、免疫力アップ、鎮咳作用、解熱作用、鎮痛消炎作用、血液凝固抑制作用、抗菌・抗ウイルス作用、解毒作用など様々な効能が報告されています。
ショウガの活用法
 ショウガは、すりおろしたり、汁を絞ったり、刻むなど、どんな方法でも料理に積極的に使いましょう。ショウガは食材ですので1日の摂取量が決まっているわけではありません。ただ、刺激の強い食材ですので、一度に大量に摂るのは避けましょう。使用前に流水でよく洗って、皮つきのまま使用する方が、皮のすぐ下にあるが精油が摂取でき、ショウガの効能がより得られやすくなります。
 料理に積極的に使う以外に、お薦めなのが「ショウガ紅茶」です。私も寒い時期にはよく作りま紅茶.jpgす。これは、ショウガブームの火付け役である石原結實(ゆうみ)医学博士が自身の書籍やテレビ番組で紹介した方法です。熱い紅茶にすりおろしたショウガを適量入れ(親指大の一片、乾燥パウダーなら小さじ1、チューブなら約2cm分)、黒砂糖で甘みをつける簡単なものです。1日3~6杯飲むと良いようです。
 ショウガの積極的な摂取により体が芯から温まると、代謝が亢進して脂肪が燃えやすくなり、また、脂肪が付きにくい体質にもなります。全身の臓器が活発に活動し、腎臓の血流も良くなり、胃腸の運動も活発になるので、むくみや便秘の解消にもなります。皆さんもショウガを試してみてください。

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